お狐様と贄の私

第六夜 村八分

私は罪を犯したと言う
自覚はまったく無くて・・・・・
その罪の重さをまったく知らなくて
端から見たら
ただの駕籠の中の鳥だった。
そこから出たがっているのか、
出たくないのかは、
これ一つとも理解できないが・・・・・

第六夜 村八分

昨日早く寝てしまったからだろうか、
早朝5時ごろに起きてしまった。

目をこすりながら
二度寝でもしようかと目を閉じるが

ガッシャーン

と大きな何かが割れた音がし
吃驚して
目を覚まし音がした方を
見に行くと窓ガラスが
割れていて大きな石が
転がっていた。

「??」

何で石が?
しかも人為的にやらなきゃ
無理だよね?
そう思いながらも
硝子を片付け応急処置を施して
寝れなくなったので、
朝食を作り始めた。

そうこうしているうちに、
時間が立ち、家を出た。

昨日どおりに人がいない
この通学路なれたはずなのに

今日は木々の音も風の音も
・・・・鳥の囀りの音すらしない

まるで闇の中にいるみたいに
静か過ぎて
異様な雰囲気を醸し出していた。

「やっぱりこの村は
 どこかおかしい・・・・・」
初日に思ったことをそのまま言うと
響く事も無く消えていった。

難無く学校に着き、
教科書を片付け
真理の所に行き、おはよう
と声をかけた。

「・・・・・」

無視されてしまった。

聞こえていなかったのかな?
ともう一度話しかけてみると
「話しかけないで!
 あなたとは絶好よ」
「!?」

そう怒鳴られ
目を見開き呆然としていると
平手が飛んできた。

「痛ッ!!
 ・・・・・どうして?
 どうして!
 私が何したって
 言うのよ・・・・」その声は
授業の始まる鐘の音と
バタバタといいう
足音に掻き消された。

それとともに
授業が始まり教師が、
教室に入ってきた。


これまたいつも通りに・・・・・


いや、
人間とは思えない程
不気味な笑みをうかべていた。

それに、畏怖の念を感じ
何かを悟った自分がいた。

嗚呼、
これが夢なら
早く覚めてくれれば良いのに
そうしたらただの悪い夢・・・
そう悪夢で済ませられるのに・・・・・。
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