お狐様と贄の私

第一夜 お狐様信仰の所以

××県恐狐村
初夏
私は・・・あの人に出会った・・・。
第一夜 お狐様信仰の所以

ここは、
古くからお狐様信仰が行なわれている
人口わずか100人程度に満たない
都会から隔離されている小さな村‥・・

何故この村は人口100人程度にも満たない
小さな村であるのに、
ダム建設などの話が
あがらないのには理由がある・・・・
昔からの風習や、村の風景を残したいなど色々な建前上の理由があるが、
本当の理由は・・・

祟られ呪い殺されるから・・・

確かに、
ダム建設の話が上がったことは
多数あった。
もちろん、最初のうちは村民全員が
断固反対していた

そう・・・・最初のうちは・・・

だが・・・そのうちどんどん話が進んで行き
時が立つにつれ人々の心境もかわって行き

最終的には村人の大多数が賛成し
ダム建設の工事が行なわれたのである。
工事が進むうちに
色々と奇怪な事が起こった

いきなり工事を中断させざる終えない事故が起きたり
現場監督が原因不明で急死したり

その不可思議な事は村人達にも起こった。

村人の半数40人ほどが精神に以上をきたし
村人の20人ほどが体に障害を負い
自殺者や殺人者も多くなり
原因不明の病に罹り死亡した者もいた。


< 2 / 17 >

この作品をシェア

pagetop