Kissシリーズ・「ライバルとのキス」
ライバルとのキス
「貴女が好きです」

「………えっ?」

「好きなんですよ、貴女が」

そんな睨み付けながら言わなくても…。

目の前にいるのは同じクラスで、同じクラス委員で、男女の関係を飛び越えたライバル…だと思っていた男。

…なのにいきなり飛び戻って来た。男女の関係に。

「あっあのね? いきなりどうしたの?」

「本当にどうしたんでしょうね。俺としたことが、何でよりにもよって、貴女に恋なんてしたんでしょう」

…それはコッチが聞きたい。

と言うか、コレは告白なの?

全然甘くも無いし、トキメキも無いんだけど。

整った顔立ちで睨まれると、逆に怖い…。
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