俺様彼氏様!?
「冬哉って何軒お店持ってるの?」
「店は、会社が経営してるからな
何軒だったっけ?」
「私に聞かないでよ」
「あぁ、悪い
でもな、各地にあるから
いちいち覚えてられない」
各地にあるって…
相当あるって事だよね?
やっぱり…
冬哉ってすごい…
「そうなんだ…
冬哉ってやっぱり凄い、尊敬するよ……」
本当に尊敬するよ
いつも冬哉は、そう…
1人で頑張って
どんどん成長していく
気が付かないうちに…
私の手が届かない存在になってしまいそうになりそうだよ…
「美雪?」
「あっ!
何でもない!
気にしないで!」
私
何で悲しそうに言っちゃったんだろう…
冬哉は、どこにも行かないってわかってるのに…
車がレストランの駐車場に止まった
「何でもないじゃないだろ?
何でもなかったらそんな顔しないだろ」
「…本当に何でもないよ?」
「嘘つくの下手くそ
抱き締めてやるから言って見ろよ?」
冬哉がそっと
私を優しく包み込むように抱き締める
そんなに優しくされたら
本当にどこかに行っちゃいそうだよ…