俺様彼氏様!?
ガシッ
ギュッ
「きゃっ!!」
先輩が私の手を掴んで引き寄せて
抱きしめられた。
「どこ行くんだよ?」
バッチと先輩と目が合った。
逸らしても先輩の目は、逃がさない。
どうしよう?
「えっーとですね…散歩に」
「嘘つくと離さないからな。」
「先輩、正直に話します…。
先輩の家をこっそり出ようとしたんです…。」
「お前なぁ。
…ったくよ、もうそんな事すんなよ。
いなくなったら心配になるだろ。」
先輩の顔が優しくなった。
優しくなにかを見守ろうとする目になった。
安心させるような眼差しになった。
先輩たら心配性だなぁ。
まぁさっきのは、私が悪いんだけどね。
「ごめんなさい
先輩いきなりですけど…
あの仕事良いとこないですかぁ?」
「その事なんだけど、お前俺の秘書やるか?
化粧品会社の俺の秘書。」
えっ?
良い話だけど良いのかなぁ。
良いよね?
仕事が決まれば住む場所だけだもんのね。
良かった!
しかも先輩の下で働けるなんて…
すごく嬉しい!
「私で良ければ頑張ります!」