桜の下で ~幕末純愛~
なんっ、何で総司がここに?
桜夜の鼓動が急激に早くなる。
「そ…総司?」
「私は許されますか?あんなに酷い事をした私を許してくれますか?」
「始めから怒ってないよ?許すとか…やめて?」
桜夜の声が震えだす。
泣いちゃダメだよ。決めたじゃんっ。
「一緒に部屋に帰りましょう。此処は酷く冷え ゴホッ ますよ」
「一緒に?…いいの?」
沖田は抱き締めた腕に更に力を込める。
「勿論です。お願いします」
「で…でも、今は…噂が…」
桜夜は躊躇した。元々同室ではあったがやはり気が引けた。
沖田は小さくため息をつくと桜夜を抱き上げた。
「ちょっ、何してんの!」
「桜夜が部屋を出た事を気付いてる人はいないでしょう?躊躇うなら連れて行って ゴホ、ゴホッ あげますよ」
「わ、分かったから。下ろして。総司、咳が…」
慌てる桜夜に沖田はクスッと笑う。
「桜夜を支えられない程、弱ってはいません」
そう言うと桜夜を抱きか上げたまま部屋へと戻った。
桜夜はたまに咳をする沖田に気が気ではなかった。
部屋に着くと沖田は桜夜を下ろす。
「おかえり」
そう笑うと再び桜夜を抱き締めた。
あ…総司の匂い。
桜夜は沖田の胸に抱かれながら大きく息を吸い込んだ。
暫くは抱き合っていたが沖田の咳に我に返る桜夜。
「総司、寝なくちゃ。咳、辛いでしょ」
「心配し過ぎですよ。あぁ、桜夜の布団 ゴホッ 置いてきちゃいましたね」
そうだった。取りに行かなきゃ。
「取ってくるよ。寝てて」
桜夜が部屋を出ようとすると沖田は桜夜の腕を掴み
「おいで」
と言って自分の布団に寝かせ自身もその横に滑り込む。
「あ、あのさ…狭くて総司がゆっくり眠れないよ?布団取ってくるよ」
「こうすればいいでしょう?」
沖田は桜夜を自分の方に向かせ、腕枕をする。
そして逆の手で桜夜の体を引き寄せた。
「それに桜夜は私と離れていたいのですか? ゴホッ 私はもう嫌です」
桜夜はそれに答える様に沖田の体に腕を回した。
桜夜の鼓動が急激に早くなる。
「そ…総司?」
「私は許されますか?あんなに酷い事をした私を許してくれますか?」
「始めから怒ってないよ?許すとか…やめて?」
桜夜の声が震えだす。
泣いちゃダメだよ。決めたじゃんっ。
「一緒に部屋に帰りましょう。此処は酷く冷え ゴホッ ますよ」
「一緒に?…いいの?」
沖田は抱き締めた腕に更に力を込める。
「勿論です。お願いします」
「で…でも、今は…噂が…」
桜夜は躊躇した。元々同室ではあったがやはり気が引けた。
沖田は小さくため息をつくと桜夜を抱き上げた。
「ちょっ、何してんの!」
「桜夜が部屋を出た事を気付いてる人はいないでしょう?躊躇うなら連れて行って ゴホ、ゴホッ あげますよ」
「わ、分かったから。下ろして。総司、咳が…」
慌てる桜夜に沖田はクスッと笑う。
「桜夜を支えられない程、弱ってはいません」
そう言うと桜夜を抱きか上げたまま部屋へと戻った。
桜夜はたまに咳をする沖田に気が気ではなかった。
部屋に着くと沖田は桜夜を下ろす。
「おかえり」
そう笑うと再び桜夜を抱き締めた。
あ…総司の匂い。
桜夜は沖田の胸に抱かれながら大きく息を吸い込んだ。
暫くは抱き合っていたが沖田の咳に我に返る桜夜。
「総司、寝なくちゃ。咳、辛いでしょ」
「心配し過ぎですよ。あぁ、桜夜の布団 ゴホッ 置いてきちゃいましたね」
そうだった。取りに行かなきゃ。
「取ってくるよ。寝てて」
桜夜が部屋を出ようとすると沖田は桜夜の腕を掴み
「おいで」
と言って自分の布団に寝かせ自身もその横に滑り込む。
「あ、あのさ…狭くて総司がゆっくり眠れないよ?布団取ってくるよ」
「こうすればいいでしょう?」
沖田は桜夜を自分の方に向かせ、腕枕をする。
そして逆の手で桜夜の体を引き寄せた。
「それに桜夜は私と離れていたいのですか? ゴホッ 私はもう嫌です」
桜夜はそれに答える様に沖田の体に腕を回した。