加害者な君へ、ありがとう

「うんうんっ!
私もそのアニメ好きっ!!
私達趣味が合うねっ!
それに悠里優しいから
何だか話しやすいっ」

にこりと笑いかけてきた芽依。

あれから数日経った今
私は幸せに浸っていた。

小学生の頃
趣味の合う子が全くいなく
少なくとも六年生の時同じクラスでとても仲のよかった友達がいたくらいだったから
こうやって趣味が合う子と話すとなると時間を忘れるほど楽しくて幸せだった。

その友達は趣味は特別にはなく
歌手やゲーム、アニメ等に所々関心を持っている
村上桃という中国と日本のハーフの平凡な女の子だった。


親友と言っても過言じゃないくらい
信頼しあっていた。


「そうだねっ
私も芽依と話すの凄い楽しいよっ」

「私もっ」


毎日学校にくると
私の席に来て

「おはようっ悠里」


と言うのと同時に
また楽しい一時が始まる


それが習慣のように
毎日毎日繰り返された。

楽しい日々と共に
二ヶ月くらいに月日を芽依との会話で
心を満たしていった自分がいた。


私達はひたすら
絵やアニメの会話で盛り上がり
休日のほとんどを芽依と一緒に過ごした。



< 3 / 10 >

この作品をシェア

pagetop