加害者な君へ、ありがとう

あれから二ヶ月経ち

入学から一ヶ月経った頃には
芽依から部の入部の誘いも受けていた。


「悠里っ一緒に演劇部入らないっ?」


いつもと同じように
私の席まで来て
茶髪に染めたその髪の毛を揺らしながら
息を切らし私にいった。


演劇部、
私が小学六年の演劇発表会の時
自ら立候補し主人公のオーディションを受け、受かったほど
演劇にはとても興味があった。

それに中学に入学する前から
演劇部に入ろうと決意していた私には
とても嬉しい話だった。


「芽依も演劇に興味あるの?!
私も演劇部に入部しようと思ってたし、
全然構わないよっ!」


何だか嬉しくて
声を荒げてしまった


「うんっ私も凄い興味があって!
よかった、断られたらどうしようかなって思ってたんだっ
ありがとうっ悠里!」



なんていい子なんだろうと思ったほど礼儀正しくて
ただただ優しく私に接してくれる芽依に
強くそう思った。



私達は
二人揃って演劇部に入部した。
それと同時に
小学生の時の友人の桃も誘って三人で入部することにした。


< 4 / 10 >

この作品をシェア

pagetop