☆サクラサクラ☆
裏バイト
「てか、金ねぇ~よなぁ~」
「降ってこねぇかなぁ‥」
「携帯でバイトできるよん☆」
「まぢで?!」
「教えろ!!」
ここはウチらがジュースだけで5時間は粘るいつものマクド。
アタシはミヤ。17歳 高3 進路なんてほったらかしで毎日ダラダラしてる。
金がねぇ~って愚痴ってたのはあーたん。
携帯のバイトを紹介してくれるのがクロちゃん。ただ単にガングロなのが由来。
さっそくアタシとあーたんはバイトの内容を詳しく聞いた。 内容はこうだった。
出会い系サイトの掲示板にオトコを惹きつけるメッセージをカキコする→オトコが群がる→群がれば群がるほど金になる♪
とゆうモノ!
すぐにアタシとあーたんはサイトに登録した。 掲示板には『ハルでぇす☆18歳ダヨ~ ヒマしちゃってるから遊んでくれる人はメールくださいニャン♪』 偽名とキャラと年齢も偽ってカキコした。
数分したら携帯が嵐のように鳴りだした。
アナタの掲示板に新しいメッセージが届いております
ジャンジャン鳴り続ける携帯。 アタシもあーたんもパニくる。 それを見てクロちゃんはニヤニヤしてる。
メールの内容はどれも援交の交渉メールだった。
チッ
思わず舌打ちしてしまう。でもココでメールを終わらせたら金にならない。 オトコからのメールの件数がアタシのお給料になるんだから(笑)
アタシは適当に話を合わせて返信を続けた。 メールの対応に追われ時間を忘れてしまう‥
クロちゃんはヒマそうに大アクビをする始末。 そんなクロちゃんを無視してアタシとあーたんは必死にバイトを続けた。 何時間かたってアタシの携帯はエネルギー切れで おやすみ~ と眠ってしまった。
「最悪ぅ~ いいトコでバッテリー切れだぁ~ 」
「もうかえるべ!ヒマだしぃ~ てか、一つゆっとくケド夜中はマナーにしときなよ!ずっと鳴り続けるからね! ぢゃばいびぃ~」 クロちゃんはさっさと帰って行った。
「ウチらも帰っか~」
「だね!!」
てなワケで今日からアタシは出会い系サイトの『サクラ嬢』になりました! よろしくぅ~