悪魔と天使、君の隣で…



「暑ーい!!」

脇の下が、濡れてる。
ああいやだ。

隣には尚久がいるのに。



今日はゴールデンウィーク。
連休は最高だ。


一穂の家で、勉強会なのである。
堀越は、言った。

「一穂、消しゴム貸してくれない?」

堀越の顔は笑顔でいっぱいだった。それは堀越だけでなく、一穂もだったが。
さっさとくっついてしまえばいいのに、
みているこっちが恥ずかしい。


「…ごめん、学校に忘れたみたい」

残念そうに一穂がいうと、
堀越は、まじで?ごめんな、と言って、
アタシの方を向いた。



「貸せよ、?」

その後に、早くしろよ、と言って、
アタシを見ている。

なにこの態度の違いは?


「はい、どうぞ、」

と渡した瞬間だった。
アタシの頭に、文字が浮かぶ。


・・・・確かあれには…

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