悪魔と天使、君の隣で…



「なぁ、これって…」

消しゴムのカバーを外して、
こちらに向けてくる。

気を使ってくれたのか、
小声で話してくれた。



「…ぇっとぉ、落書きされて…」

見え透いた嘘にはまるはずがない。

必死だった。



「んな訳ねぇだろ…、
気付かなかったー、
お前が…ねぇ??

…協力してやろうか?」







アタシのバカ。

一穂が消しゴム忘れなければ
ばれずにすんだのに!

人のせいにしても、
堀越の頭からは消えない…


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