覚めない微熱だけ、もてあましながら
「お昼食べた?」
「えっ? 私に言ってるの」
「そうだよ。他に誰に言う必要があんの?」
みかが不思議そうに愛子を見た。
「まことは料理得意だから。ねぇ、何か作ってよ」
ーー料理できてピアノ弾けて、顔も良いなんて恵まれすぎだよぉ! 神は二物を与えずどころか、二物も三物も与えてますっつーの!
「パスタとチャーハン、どっちがいい」
「イタリアンも中華もいけるんだね」
「まことは何でもいけるよ」
みかがサラッと言いのける。
「じゃ、じゃあパスタで」
「味は、俺に任せて」
まことは、冷蔵庫の中身を簡単にチェックすると早速パスタ作りに取り掛かった。手際よく野菜を刻んでいる、まことの顔が見えた。いつ見ても美しい顔に感心すら覚える。愛子は、みかに怪しまれないように気を配りながらまことをチラ見する。もう初冬だというのに、まことはTシャツを着ている。
「えっ? 私に言ってるの」
「そうだよ。他に誰に言う必要があんの?」
みかが不思議そうに愛子を見た。
「まことは料理得意だから。ねぇ、何か作ってよ」
ーー料理できてピアノ弾けて、顔も良いなんて恵まれすぎだよぉ! 神は二物を与えずどころか、二物も三物も与えてますっつーの!
「パスタとチャーハン、どっちがいい」
「イタリアンも中華もいけるんだね」
「まことは何でもいけるよ」
みかがサラッと言いのける。
「じゃ、じゃあパスタで」
「味は、俺に任せて」
まことは、冷蔵庫の中身を簡単にチェックすると早速パスタ作りに取り掛かった。手際よく野菜を刻んでいる、まことの顔が見えた。いつ見ても美しい顔に感心すら覚える。愛子は、みかに怪しまれないように気を配りながらまことをチラ見する。もう初冬だというのに、まことはTシャツを着ている。