覚めない微熱だけ、もてあましながら
“こないだはありがとう。俺も楽しかったよ! またみんなで飲もうね! ……それと、愛子さんが俺のことを? めっちゃ嬉しいよ。でも俺、愛子さんのアドレス知らないんだよね”

「……嘘。マジで?」

“明君も愛子のこと好き? 愛子は、明君と友達からはじめたい、って言ってるんだ。もし良かったら愛子と連絡取ってみて。愛子のアドレス載せておきます。ーーーーne.jp”


麻里はすぐに返事を打ち送信した。そして、愛子にもメールした。


“愛子、お疲れさま! 実はね、こないだのホームパーティに来てた斉藤明君……愛子のこと好きみたいなんだ。ついさっき明君からメール来て、愛子のこと聞かされて……”


とりあえずここまで打って送信した。 天を仰ぎ、大きく息をついた。


「マジかよ……明君もまんざらじゃないんだな……」


そして、また受信メール。次は、

〈中谷愛子〉だった。
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