覚めない微熱だけ、もてあましながら
もう16時になろうとしていた。なんだか今日はいつもより時間が過ぎるのが遅く感じる。そして今日の朝から……いや、昨日の夜から緊張していた。なぜなら今日は、斉藤明と会う約束をしていたから。ホームパーティ以来で、二人で会うのは今日がはじめて。待ち合わせの時間が近づくたびにドキドキが高まっていく。
二人っきりで会うなんて……。
ここの店舗は、施術をしていない時が休憩時間だった。平日のこの時間帯は、一日のなかでは一番暇で待機していることが多かった。
愛子は待機室で明からのメールを何度も確認する。
“来週の金曜日、会いませんか? ご飯、一緒にどうですか?”
このメールを読んだ時、愛子は有頂天になった。
“え!? 会う!?”
心の中でそう叫んだ。
いつだったか、麻里からメールで聞かされた。
“斉藤明君……愛子のこと好きみたいなんだ” って。
まさか……信じられなかった。
二人っきりで会うなんて……。
ここの店舗は、施術をしていない時が休憩時間だった。平日のこの時間帯は、一日のなかでは一番暇で待機していることが多かった。
愛子は待機室で明からのメールを何度も確認する。
“来週の金曜日、会いませんか? ご飯、一緒にどうですか?”
このメールを読んだ時、愛子は有頂天になった。
“え!? 会う!?”
心の中でそう叫んだ。
いつだったか、麻里からメールで聞かされた。
“斉藤明君……愛子のこと好きみたいなんだ” って。
まさか……信じられなかった。