覚めない微熱だけ、もてあましながら
麻里は〈モテるツボ〉を知っている。
“男友達ができても、最終的にはコクってくるから”
そう、思い込んでいる。
ただ単純に尻軽なだけだが、そんなことには気づいていない。いや、気づいていたとしても、認めたくはない。
女友達は多いが、自分より顔やスタイルが劣る女がほとんどだ。なぜならば、わざとそういう低レベルの子を選んで仲良くしているから。表面上では自信たっぷりに振る舞っているが、実は自信がなくて小心者。オドオドしてしまう。
“あの子、私より可愛いから、あの人は……彼は私じゃなくてあの子を選ぶかも知れない……”
と思ってしまう。恋愛には、マイナス思考だった。
積極的に攻めていけるのに他の女の目が気になってしまう。もし自分が負けたら……常に周りの女達の行動が気になって仕方ない。
それほどの、マイナス思考なはずなのに……。
……でも、
常に自分が一番じゃないと納得できなかった。
“男友達ができても、最終的にはコクってくるから”
そう、思い込んでいる。
ただ単純に尻軽なだけだが、そんなことには気づいていない。いや、気づいていたとしても、認めたくはない。
女友達は多いが、自分より顔やスタイルが劣る女がほとんどだ。なぜならば、わざとそういう低レベルの子を選んで仲良くしているから。表面上では自信たっぷりに振る舞っているが、実は自信がなくて小心者。オドオドしてしまう。
“あの子、私より可愛いから、あの人は……彼は私じゃなくてあの子を選ぶかも知れない……”
と思ってしまう。恋愛には、マイナス思考だった。
積極的に攻めていけるのに他の女の目が気になってしまう。もし自分が負けたら……常に周りの女達の行動が気になって仕方ない。
それほどの、マイナス思考なはずなのに……。
……でも、
常に自分が一番じゃないと納得できなかった。