覚めない微熱だけ、もてあましながら
笑いたくなってくる。



〈成功〉



麻里の頭の中は、この二文字でいっぱいになった。

“成功したんだ……”

画面に向かって呟いてみる。

そして――

麻里は次のターゲットへの作戦をもうすでに練っていた。

次は――

あの方よ。フフッ……



ハハハハッ……



麻里は笑い続けた。お腹を抱えて、笑い続けた。





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