覚めない微熱だけ、もてあましながら


という内容で。

作戦を早くに実行したいからみんなで会う日を明日にしようと決めた。

裕也にも同じ内容のメールを送った。途中で電話を切られて、またかけるのは嫌だったので。

愛子からすぐに返事が来て、明日は、麻里、愛子、裕也の三人で会うことになった。

明の時は、愛子と二人きりで会うように仕向けた。そして今回は麻里も含めて三人で会うことに作戦を持っていく。同じ手は使えない。いつバレるかもわからないのだから。慎重に、慎重に。

とりあえず、池袋あたりの居酒屋でいいだろうと思い、二人に連絡のメールを入れる。

麻里は、明日のことを想像し一人ニヤけていた。

愛子がどういう態度に出るのか……楽しみで待ち遠しかった。自分の中では作戦のプランはもう立ててある。とにかく、うまくいくことを願うだけだ。

麻里は二杯目のコーヒーを注ぎ、立ち上る湯気を黙って見つめいた。



………………



週休二日の、二日目の夜――

日曜日。

< 58 / 147 >

この作品をシェア

pagetop