覚めない微熱だけ、もてあましながら


「はぁ!? どういうことよ~!」

みかは麻里に電話をかけた。

「もしもし?」

「あ~、麻里?」

「みか~さっきメール届いたよ~」

「うん。明日なんだけど大丈夫?」

「私は大丈夫だよ。これから愛子に連絡するね」

「もう愛子には連絡したよ」

「え!? 何で?」

「何でって……幹事は私かなって適当に思っちゃったからさ」

「そっかぁ。ありがとね」

「でもさ」

「何?」

「愛子が、まことの店に行きたいって言った記憶はないって言ってるんだよねー」

……!!!

「何か話が食い違ってるって言うか」

「あ、あぁ……それはね、う~ん……あ、そうそう! 愛子ね、酔っ払ってたの! まこと君の話をした時、お酒飲んでたからぁ~! だから話の内容覚えてなかったんだよ、きっと」

「あ~、そうなんだ~! それならいいんだけどぉ。何か話が食い違ってるから、おかしいなと思って」

「ハハハッ……ごめんごめん」

「うん。いいのいいの。じゃ、明日ね!」
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