秘密、だよ。
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その秘密を生徒が、
しかも自分のクラスの
生徒が知っていただなんて。
俺は望月に返事をせず、
"つまらないことを
言ってないで早く帰れ。"
とだけ言って望月を
扉へと誘導した。
望月はニヤリと笑って
気味の悪い言葉を残し
俺の前から去った。
"あなたは逃げられない。
逃げても捕まるから。
絶対に逃がさないから。"
何なんだ、一体。
望月の考えていることが
全くわからない。
だから、アイツが、
望月のことが嫌になった。
俺はその日から望月を
見張り、しかし接点を
作らないようにした。
時には家まで車で尾行
したり、ストーカーの
ようなことまでした。
しかし望月は何も言わず
気付いていないようだった。
その後望月は何のアクションも
起こさず、はったりだったのか
と俺は安心しきっていた。