天使に誓うこと


ありがとう。

ありがとう。


涼介、ありがとう。



『涼介呼んできて?』



お母さんにそう言うと、お母さんは呼んできてくれた。


そして空気を読んで、外で待っててくれた。



「なに?…うた」



『涼介……』



あたしは、〝夢〟の中で涼介に向けて書いた手紙の内容を、今目の前にいる涼介に言った。



その〝夢〟は鮮明に覚えていて……。


だからもちろん、その手紙の内容もすべて覚えていた。



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