天使に誓うこと

――――――・・


放課後。

あたしはなんとなく「涼介と一緒に帰りたいな」と思った。

いや、なんとなくじゃないかも。
思いっきり考えたかも…。



「うたは新橋君と帰るんでしょ?」



唯ちゃんはさも当たり前のようにそう聞いてきた。



『……別に…一緒に帰りたいとか……思ってないし…』



「素直になりなっ」


ニンマリと笑う唯ちゃんが、小悪魔に見えたのは気のせいでしょうか?



< 36 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop