わたしへ
 キライなものなんてなかった。
私は、そう思っていた。いるとしたら、対してかわいくもない部活のナツコくらいかな…

ナツコはなんかいつも、私に視線を送る。
いい意味じゃなくて、いつ邪魔しようか、わってはいろうかな、ってね。

少しかわいいからって、調子にのってんじゃないわよ。

いつからかは、わかんないけど、私は、男子と仲良かった。

だって、エッチな話とかすきだし、男子とからんでたほうが、さばさばしててよくない?

女の子の世界って、少し
    「ね」
をもちすぎなんだよね。
少し、グループからはずれるとあれだし、友達がステータスになってたりする。

一種のクラスのカリスマってのに、あこがれてる。
私だってなりたいけど、そんな器量なんてもちあわせてないや。
ゆいは、美少女とまではいかないが、かわいい方ではあった。

自分では、自覚しているところはあったが、クラスのミユほどではなかった。


ナツコとの関係があっかしたのは、カオルのせいだったかもしれない。カオルは美形だし、結構女子の間では、話題にあがる存在だった。


ナツコは、ゆいより少しさきに、カオルのことがすきだといっていた。

 それだけである。ゆいは、ただいいな〜と口にだしただけなのに。
 一種の嫉妬といってはおかしいかもしれないが、独占欲がたかいらしい。


 はあ、こんな女の子の世界なら、いっそ男にうまれたかった。。


 そんな時だった。ゆいが軟式テニスの子たちからはぶられだしたのは…

 「ナツコのせい?」 「私の?」ゆいは、軽い仲間外れをくらったのであった。


 私は、とても神経質だった。それに、体もつよいほうではなかったし。


 家に帰っても、迎えてくれるラブもいない。

 私は、盲腸炎にかかり入院してしまった。
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