わたしへ
私は、大学生になっていた。



志望していた、大学じゃなかったけど、そこからでも夢に近づくから。


はっきりいって、大学から、仕事からスタート地点にたつようなものだ。


中学、高校、勉強してなにするの?てか、受験のために勉強してるの?


学校はなにするところ?





自分の居場所をつくるところ




私は、あれから5年たっていた。


時が何もかも、忘れさせてくれる。風化してくれる。そう思っていた。







でも、現実は違う。いいえ、違わない。ただ、私が忘れないだけ。忘れたくないだけ。




あなたは、覚えていますか?



私がつくった、絵本。


結構、時間がかかったんだよ。


あなたが、学校の先生になる話。


あなたの、TシャツにLoveって書いてたんだよ。




ちゃんと、見てくれたかな。




まだ、二人でとった写真はもってるよ。



プリクラはすてたんだ。



だって、持ってても意味ないもん。



写真は捨てられないんだ。





これ、いつか捨てられる日がきたらいいな。


まだ、写真の中の、僕らは色あせてないよ。


一度も飾ったことがないから。
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