初恋


放課後、あたしは1人で帰る事にした


「星野一緒に帰ろう」


早川くんの声....


「....。」


また聞こえないふり


「おい!!星野!何で避けんだよ」


「...。」


涙があふれる

それを見られたくないとあたしは走った




ガシッ



でも直ぐ手首を捕まえられ、振り向かされてしまった



「....。」


「何で泣いてんだよ?何で避けんだよ?」

「....。」


「星野は俺が嫌いなの?」

そんなんじゃない

大好きで....

大好きで....

話したいよ、近くにいたいよ。




だけど出来ない....


あたしは横に首を振った


「じゃあ何でだよ」


「ごめん...ごめんなさい....」


あたしは謝る事しか出来なかった


「謝んな...」


早川くんはそう言ってあたしの手を握りしめた


ドキドキする心臓

やっぱりすきだ

けどダメ....


「...離して」

「やだ!」
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