TWILIGHT SLIDER
その問いにも、華は首を横に振って答えた。

「何かあったら、言ってもいいんだよ?」

そう言った夕夜に、華は目をそらすようにうつむいた。

「大村さん」

「夕夜」

名前を呼ばれて振り返ると、綾乃がいた。

綾乃の姿を見た華は、逃げるようにその場を去った。

「あ、大村さん…」

「何かあったの?」

後を追おうとした夕夜を、綾乃が声をかけてきた。

「話しかけても、何も言わなくて…」

夕夜がそう言ったら、
「そうなんだ」

綾乃が返事をした。

「何か、大村さんに避けられてるような気がするんだ…」

そう言った夕夜に、
「彼氏さんとラブラブなんじゃないの?」

綾乃が言い返した。

「いや、それは違う」

そう言って否定をした夕夜に、綾乃はピクリと眉を動かした。
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