TWILIGHT SLIDER
「話に聞いていた通りだな。

結構いいんじゃね?」

右の男がフッと笑って仲間に声をかけた。

ドクン…と、華の心臓が奇妙な音を立てた。

華の頭の中によみがえったのは、斎藤に襲われそうになった高校時代の忌々しい記憶だった。

「――い、いや…」

恐怖のあまり、呟いたようなかすれた声しか出なかった。

「ねえ」

目の前にいる真ん中の男が唇を開いて、
「俺たちと遊ばない?」
と、声をかけてきた。

それに対して、華は首を横に振って答えた。

「へえ、嫌なんだ?

でも、それは“いい”ってことなんだよね?」

男がニヤニヤと笑いながら、華に向かって手を伸ばしてきた。

「…嫌ッ!」

バシッと、華はその手を払った。

「強気だね、結構好きなタイプだけど」

ニヤニヤと笑いながら、男が華の肩をつかんできた。
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