TWILIGHT SLIDER
自分は誰からも愛されていなかった。
嫌われた、生まれてこなきゃよかった人間だった。
生きてはいけない存在だった。
そんな考えが一変したのは、高校に入学してからだった。
期待と不安でいっぱいのまま入学式を終えて、廊下を歩いていた時だった。
「なあ、かわいくね?」
後ろにいた男子がそう言った。
どうせ、誰かのことだろう。
そう思いながら、話を聞き流そうとした時だった。
「ねえねえ、名前なんて言うの?」
いきなり声をかけられたので振り返ると、男子が微笑んでいた。
「――三宅、綾乃です…」
話しかけられたことに戸惑いながら、綾乃は言った。
「三宅さんね、覚えておくよ」
爽やかに笑いながら、男子が言った。
嫌われた、生まれてこなきゃよかった人間だった。
生きてはいけない存在だった。
そんな考えが一変したのは、高校に入学してからだった。
期待と不安でいっぱいのまま入学式を終えて、廊下を歩いていた時だった。
「なあ、かわいくね?」
後ろにいた男子がそう言った。
どうせ、誰かのことだろう。
そう思いながら、話を聞き流そうとした時だった。
「ねえねえ、名前なんて言うの?」
いきなり声をかけられたので振り返ると、男子が微笑んでいた。
「――三宅、綾乃です…」
話しかけられたことに戸惑いながら、綾乃は言った。
「三宅さんね、覚えておくよ」
爽やかに笑いながら、男子が言った。