TWILIGHT SLIDER
――ね、本当でしょ?

委員長の目がそう言っていた。

綾乃はニコリと微笑み返すと、前を見た。

自分が前を向いたとたんに、男子たちは恥ずかしそうに慌ててうつむいた。

そんな彼らを見ながら、綾乃は嬉しい気持ちに包まれていた。

(――私、みんなから愛されているんだ!)

自分はこうしてみんなに注目されている。

自分が1番なんだと、綾乃は注目を浴びながら思った。

その日から、綾乃は努力した。

体型に気をつかって、カロリーの高い食べ物を控えた。

今の体型を保つために、栄養バランスを考えた食事をして、毎日2時間ほどのウォーキングをして躰を動かした。

肌や髪の手入れも、必ずと言っていいほどにちゃんと行った。
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