TWILIGHT SLIDER
「飯、食いに行くか?」

亮一が声をかけてきた。

「大村ちゃんの歓迎会についても、いろいろと打ちあわせをしたいし」

言いにくそうに、亮一が伏し目がちに言った。

「いいよ、今日は特に用事がないし」

そう返事をした夕夜に、
「そっか」

伏し目がちだった目をあげて、亮一が返事をした。

「タクも誘う?」

「あいつ、電話に出るかな?」

半ば投げやり気味に言った亮一に、夕夜はフフッと笑った。

「何だよ」

ムッとしたように、亮一が言った。

「別に、それよりもどこで食べる?」

「んー、どうしよっか?」

「タクがきてから決める?」

「それがいいな。

タクのヤツ、見かけに寄らず食通だからな」

亮一と笑いあいながら、夕夜はカバンから携帯電話を取り出した。
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