TWILIGHT SLIDER

├ただ愛したかった

あの出来事から今日で1週間を迎えた。

「大村ちゃんとつきあうことになったんだ」

そう言った亮一に、
「うん」

夕夜は首を縦に振ってうなずいた。

「ちゃんとお互いの気持ちを伝えあったんだ。

綾乃とも話をして、ちゃんと別れたよ」

「そうか、よかったな」

亮一がそう言って父親のように優しく微笑んだ。

「けどさ、大村ちゃんの彼氏はどうなっちゃうの?

彼にまだつきあうことを言ってないんだろ?」

思い出したと言うように言った亮一に、夕夜は首を縦に振ってうなずいた。

夕夜は口を開くと、
「華が八神さんと会って、ちゃんと話をするって。

昨日、彼から警察から帰ってきたって言う電話があったんだ。

今日荷物を取りに行くついでに、八神さんと話をするんだって華が言ってた」
と、言った。

「そう」

亮一が返事をした時、ガチャッとドアが開いた。
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