TWILIGHT SLIDER
「抵抗するな!」

乾いた音と共に頬に衝撃が走った。

あまりの衝撃に、華は気を失ってしまった。

八神は意識を失った華の服に手をかけた。


行為が終わっても、華はまだ気を失っていた。

自分たちの周りには、紙くずのように服が散らばっていた。

華の白い足を伝うように流れる真っ赤な血が痛々しくて、八神は目をそらした。

犯してしまった…。

華を、また傷つけてしまった…。

しかも、今度は一生消えない傷を彼女に刻みつけてしまった。

自分が先ほど華に行ったその行為に、八神は罪悪感にとらわれた。

チラリと、脳裏に華の笑顔が浮かんだ。

楽しそうに幸せそうに笑う華の顔は、夕夜と言う男と一緒に笑っていた。
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