TWILIGHT SLIDER
ちゃんと答えられていたのか、自然に答えられていたのか…それは、考えないことにした。

「そうだよねー」

ニコッと愛らしく笑いながら、綾乃が言った。

夕夜はそんな彼女に答えるように笑い返したのだった。


綾乃の言いなりだと、夕夜は思った。

「何で俺たちが買い出しなんだよ…」

ため息混じりに、拓哉が言った。

「仕方ないじゃん、リョウが場所取り兼大村さん待ちなんだから」

「にしてもリョウのヤツ、人使い荒いんだけどー」

「まあまあ」

夕夜は苦笑しながら拓哉をなだめた。

華の歓迎会の会場に選んだのは、大学近くの大きな公園だ。

この公園は桜がキレイと評判で、毎年のように花見客が集まるのだ。
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