TWILIGHT SLIDER
「遅いから先にきちゃった」

華がそう言って夕夜の隣に何だ。

「ごめん、忘れてた訳じゃないんだ」

夕夜は笑いながら華に謝った。

綾乃の存在に気づいたと言うように、華は綾乃に視線を向けた。

そんな華に綾乃が微笑んで会釈をしたので、華も微笑んで会釈を返した。

「じゃあ…私、お邪魔みたいだから」

「さようなら」

綾乃は手を振りながら、夕夜と華の前から立ち去って行った。

「三宅先輩と何を話してたの?」

綾乃が去って行ったのを確認すると、華が聞いてきた。

「お久しぶりのごあいさつ的な」

そう答えた夕用に、
「ふーん、そう」

華は一言だけ返事をした。

「もしかして疑ってるの?」

からかうように夕夜が聞いた。
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