TWILIGHT SLIDER
そんな夕夜に、華はキョトンとしたように首を傾げる。

華はプッと吹き出すと、
「そんな訳ないじゃない」
と、夕夜の肩をたたいた。

「私は夕夜を信じてるもん。

夕夜は浮気なんてしないもん」

そう言った華に、
「ハハ、そうだよね」

夕夜もつられて笑った。

「夕夜も私のことを信じてるよねー?

私のことを疑ってなんかいないよねー?」

今度は華がからかうように聞いてきた。

「当たり前だろ?

華は浮気しないって信じてるよ」

「もう、夕夜ったらー」

2人で笑いあいながら一緒に校舎を歩いた。

「時々だけど、思うことがあるんだ」

夕夜が言った。

「何を?」

そう聞いた華に、
「俺と八神さん、もしうまく行ってたら友達になれたんじゃないのかなって」

夕夜の言葉に華は黙るように考えた。
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