TWILIGHT SLIDER
そのことが信じられなくて、夕夜は華の顔を見つめた。

「…いつからきていないの?」

そう聞いた夕夜に、
「もう2ヶ月くらいかな?」

ため息混じりに、華は呟いた。

「ちょっと、何で言わなかったの!?」

驚いたと言うように聞いてきた夕夜に、華は驚いた。

「だ、だって、生理不順は、いつものことだったから…」

彼の様子に戸惑いながら言った華に、
「明日、病院へ行こう」

夕夜が言った。

「えっ?」

「だって、何かあるかも知れないじゃないか。

本当に感染してる可能性だってあるし」

「けど、どう言う経路で?」

「それは俺にもよくわからない。

だけど、病院には行こう。

俺も一緒に行くから」

あまりにも真剣な様子の夕夜に、華は戸惑いながら首を縦に振ってうなずいた。
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