TWILIGHT SLIDER
├美しい少女
大学に進学して、3年目の春を迎えた。
桜木夕夜(サクラギユウヤ)が顔をあげると、満開に咲く桜が視界に入った。
少しの風でも散って行く姿が儚い。
(――この桜を見るのも、もう3回目か…)
夕夜は心の中で呟くと、桜の木の下に腰を下ろした。
青く透き通った空から周りに視線を向けると、夕夜以外誰もいなかった。
自分が今いる場所は、学校の裏庭だ。
大学に入学したばかりの頃、道に迷ってウロウロしていた時にこの場所を見つけたのだ。
誰も知らない、自分だけの秘密の場所だ。
今日は入学式で、正門は盛りあがっている頃だろう。
同級生たちはまだ右も左もわからない新入生たちを、自分たちが所属するサークルに誘ったりしているのだろう。
特に何もすることがない夕夜は自分以外は立ち入らないこの場所で一息ついていた。
桜木夕夜(サクラギユウヤ)が顔をあげると、満開に咲く桜が視界に入った。
少しの風でも散って行く姿が儚い。
(――この桜を見るのも、もう3回目か…)
夕夜は心の中で呟くと、桜の木の下に腰を下ろした。
青く透き通った空から周りに視線を向けると、夕夜以外誰もいなかった。
自分が今いる場所は、学校の裏庭だ。
大学に入学したばかりの頃、道に迷ってウロウロしていた時にこの場所を見つけたのだ。
誰も知らない、自分だけの秘密の場所だ。
今日は入学式で、正門は盛りあがっている頃だろう。
同級生たちはまだ右も左もわからない新入生たちを、自分たちが所属するサークルに誘ったりしているのだろう。
特に何もすることがない夕夜は自分以外は立ち入らないこの場所で一息ついていた。