TWILIGHT SLIDER
├新入部員
その翌日のことだった。
「夕夜さ、どこ行ってた訳?」
夕夜に声をかけたのは、同級生で恋人の三宅綾乃(ミヤケアヤノ)だ。
腰まで伸ばした真っ直ぐな黒髪のロングヘアーを揺らしながら、彼女は校舎を歩いていた夕夜の姿を見つけると歩み寄ってきた。
二重のぱっちりとした大きな目と真っ赤な唇、はっきりと整った顔立ちは誰もが振り返るほどの美人である。
そのうえ、意志が強くて積極的な性格の持ち主だ。
その美貌と性格から、彼女が所属するサークルのチアリーティングクラブではリーダーを務めている。
まさに絵に描いたような才色兼備な子なのだが、
「どこ行ってたの?」
もう1度、綾乃が聞いてきた。
「どこだっていいじゃん」
夕夜は答えると、気づかれないようにため息をついた。
「何それ、私に教えちゃ困るような場所に行ってたの?」
怒ったように綾乃が言ってきたので、
(――何でそうなるんだよ…)
夕夜は口には出さず、心の中で呟いた。
綾乃は嫉妬深い性格なのだ。
「夕夜さ、どこ行ってた訳?」
夕夜に声をかけたのは、同級生で恋人の三宅綾乃(ミヤケアヤノ)だ。
腰まで伸ばした真っ直ぐな黒髪のロングヘアーを揺らしながら、彼女は校舎を歩いていた夕夜の姿を見つけると歩み寄ってきた。
二重のぱっちりとした大きな目と真っ赤な唇、はっきりと整った顔立ちは誰もが振り返るほどの美人である。
そのうえ、意志が強くて積極的な性格の持ち主だ。
その美貌と性格から、彼女が所属するサークルのチアリーティングクラブではリーダーを務めている。
まさに絵に描いたような才色兼備な子なのだが、
「どこ行ってたの?」
もう1度、綾乃が聞いてきた。
「どこだっていいじゃん」
夕夜は答えると、気づかれないようにため息をついた。
「何それ、私に教えちゃ困るような場所に行ってたの?」
怒ったように綾乃が言ってきたので、
(――何でそうなるんだよ…)
夕夜は口には出さず、心の中で呟いた。
綾乃は嫉妬深い性格なのだ。