TWILIGHT SLIDER
いつものように登校して下駄箱を開けたら、上履きが消えていた。

探してみたら、それが生ゴミ専用のゴミ箱にぶちこまれていた。

「――何これ…?」

外の手洗い場でドロドロに汚れてしまった上履きを洗いながら、華は呟いた。

この季節には冷たい水が指に痛い。

職員室からスリッパを借りて教室に戻った時、机の中に入れたはずの教科書がなかった。

探してみたら、トイレの便器に教科書がぶちこまれていた。

びしょ濡れになった教科書を便器から取り出して見ると、最初に目に入ってきたのは中傷の文字だった。

――いい気になるな!

――生意気!

――死ね!

「――何なのよ…」

華は泣き出したい衝動に襲われた。

一体、誰がこんなことをしたのだろうか?
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