フリ-ジングの鐘の音
パスカルは、一瞬不審な目をしたが、フリ-ジングの熱心な瞳に心打たれたのか、語り始めた。
「そこの角を左に曲がり、青い屋根の3件目だっ」
そう言うと、パスカルは
その場から離れていった。
「あっありがとう!パスカル」
パスカルにお礼を言うと、さっき教えて貰った通り、
青い屋根の家を、探し始めた。
「おかしいなぁ…青い屋根の家何て何処にも見あたらないのに…うんんっきっとあるはずだもの、…探さなきゃ」
フリ-ジングは、もう一度、パスカルが教えてくれた場所に戻る事にした。
今度は、反対側の場所を探してみる。
左の角から3番目…。
そうそこには、青い屋根の家が沢山建っていた。
パスカルの言っていた通り
「ノビンドおじさん!」
フリ-ジングは、小さな家のドアを叩いてみた。
「おじさん!居ないの?おじさん」しばらくしても、返事が返って来る事は無かった。
『この村にはもういないの…おじさん…』
ドアの隣に小さい窓がある事に気づき、覗き込んで見る事にした。
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