フリ-ジングの鐘の音
フリ-ジングは、小窓の枠を掴もうとしてみるが、一行に届く感じも無く、背伸びしてやっと枠を掴んだ。
「うんん〜んっ
もお少しぃ!…あっ!」
後少しの所で、手が滑り中を見ようとしたけど、手が枠から離れ尻餅をついた。
「痛たたっ」
見上げた窓は、届きそうな距離からさらに遠くに見えた。
「よぉ〜しぃ!今度は遠くから」
フリ-ジングは、ノビンドの家から少し離れ、勢いを付けて、窓にへと走り出した。
「はぁあああっ!」
さっきと同じように、枠を掴み勢いに身を任せてジャンプした。
中が少し見え、そのまま下に落ちる。
暖炉の火は消されているのか
使われている感じも無かった。
「中には誰もいないけど…やっぱりこの村から出て行ってしまったの…?」
周りの家を見渡しても、さっきよりも人の姿も無く見あたらなかった。
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