フリ-ジングの鐘の音
「息が苦しい…前が…」
だんだん、風は強くなり、さらに先へと続く道も、
激しい雨により、さらに視界が悪くなる。
このままでは、鐘に着く所か、
遭難してしまう状態になって来た。
靴は泥でドロドロに、体は
全身びしょ濡れになっていた。
風の勢いが増し、まるで妨害するかのように、道と言う道が見えなくなっていく。
鐘の場所に行く事も出来ないのか、フリ-ジングは不安になって行った。
「きゃっ!」
吹き付けて来る風は、フリ-ジングの背中では無く、真っ正面から吹き付け、前に進もうとしても
押し流されてしまう。
このまま鐘に行けないのかしら…フリ-ジングは吹き付ける風を避けるように、少しずつでも前に進んで行った。
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