ﾌﾘ-ｼﾞﾝｸﾞの鐘の音

ﾌﾘ-ｼﾞﾝｸﾞがふらふらなりかけた頃､目の前に明かりがポツポツ
何かを照らしているかのような光景が目に入った｡
『あの光は…?』
“グシャ…”
何かの潰れる音がした…｡
ﾌﾘ-ｼﾞﾝｸﾞは､自分の足下が気になり､足を上げた…｡
そこには､踏み潰れた稲の苗があった｡
酷い風と雨によって､
力を失った食べ物が､
散乱している光景が頭の中に､よぎった｡
倒れた苗を植え替え､
道に苗が無いかを確認しながら道無き道を進んだ､目の前に広がる不思議な光を追いながら｡
やがて､明かりに照らされた
不思議な光が円を描くかのように､空中に舞い､目の前には
あの､鐘のある場所にへと辿りついていた｡