フリ-ジングの鐘の音
「俺が一緒に居てやる…一人じゃ無いから…」

少年の心の中に、フリ-ジングの
今まで、母親の看病や
家の全てを支えて居た気持ちも入り込んで来た。
何一つ裕福と呼べる、生活をしているわけでは無かった事、
村の人々との助け合いが大きい事。
強い思いも。

少年は、フリ-ジングの力を伸ばし、妖精の力を集めて
この村を取り戻そうと決意した。
翌朝、そのまま眠りについてしまったのか、少年の上に乗った状態で目が覚めた。
フリ-ジングは、少年の眠る姿を、じっと見つめて見ていた。
昨日は、暗くて少年の姿は見えにくかったのか、今ははっきり少年の姿が見える。

「私と同じくらいの人なのかな…」
ぶつぶつ小声で呟いてみる。
“ごそごそ”
フリ-ジングは、かすかな音が耳に入り込み、後ろを振り返る
しかしそこには誰も居なかった「…ん?おかしいなぁ…今」
フリ-ジングは周りを見渡すが
誰も居なかった。
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