フリ-ジングの鐘の音
“ガサッガサッ”
また何かが羽ばたくような、
音が、フリ-ジングの耳に入ってきた。

フリ-ジングは、少年の方を見る、
だがそこには、居るはずの
少年の姿が見あたらなかった。
「あれっ?」
フリ-ジングは、少年の居た場所をよく見る…何度探しても
そこには、少年の姿が見あたらない。

“ガサッ”
音がした方をもう一度見ると…そこには、暗い緑色の毛に覆われている、犬が立っていた。
とても小さくて、
子犬のようにも見えた。

フリ-ジングの周りを、クルクルと回り出す妖精。
「あれはクゥ・シ-なの…あの男の子は外に居るよ?」

フリ-ジングは、暗い緑色の犬に近づく。
「ぐぅ…」
「駄目クゥ・シ-に3回吠えられると危険なの、怒らせないで」
妖精は犬の方に近づく、暗い緑色の犬は妖精が近づくと、
舌を出して、キラキラした目で
妖精を見た瞬間優しくなる。
だが、犬は立っていたが、床に静かに座り込んでしまった。
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