フリ-ジングの鐘の音
フリ-ジングは、起きる気配が無かったので、
多少重かったのを我慢して
背中におぶさるように、少年を乗せた。
背中に重い物を乗せているかのように、ふらふら歩きしている。
フリ-ジングは、家に寄り
着替えるものや最低限の物を揃えて、風呂敷で包む。
包んだ物は、犬に恐る恐る
首に縛り付けると
風呂敷の膨らんだ場所に、妖精が座った。
『この村に来るのはいつになるかわからないけど…必ず取り戻してあげないと』

フリ-ジングは、村にあいさつをすると、少年を背負い
余りにも重かった為
少しずつしか進めなかった。

隣の村に着く頃には、辺りは暗くなっていた。
< 35 / 50 >

この作品をシェア

pagetop