フリ-ジングの鐘の音
空には綺麗な星が、キラキラ輝いている。
フリ-ジングは、暗闇の中に、蛍のような綺麗に光る何かを見つけた。
目をよぉ〜く見開き
首や顔を近づけている。
ゆっくりゆっくり…。
その後を、暗緑色の犬が追いかけ、妖精はゆらゆら揺られ、
フリ-ジングの方を目で追いかけて見てみる。

光は、ゆらゆら…飛んでいる。
ゆっくり飛ぶ何かを、
後ろからゆっくり手を伸ばす。
一瞬の隙をついて、手のひらで掴もうとした…。
瞬く間に上の方にへと
飛んでいってしまった。

「もう少しだったのに…」
ふてくされたフリ-ジングが呟いた。
「情けねぇ…」
…フリ-ジングの後ろの辺りから声がした…。
「少しは体力ついた?」
…フリ-ジングは、背負っていた
少年の方を見ようとしても、
見えなかったので、降ろしてみた。
「…いつから?いつからなの…」
少年は、えへへみたいな
手を曲げ後ろ髪をさわりながら照れていた。
フリ-ジングはしゃがみ込み
少年の目の高さに合わせた。

「もぉ〜いつから起きてたのよ〜起きてるなら起きてるっていってよねぇ!」

「起きた!」
くすっ…
少年はまた、照れた。
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