フリ-ジングの鐘の音
「人が刈り取った自然、
自然界の乱れ、破壊されていく世界。
安らぎや心の乱れ、平和な世界に、反乱。
人の虐め、
わかっていながら、気づこうとしない…未来は滅び
壊滅…。
闇の世界が生まれようとしている。
変えていけるのですか?」


フリ-ジングの中に、闇の苦しみが体内に入り込んで来て、
涙が溢れてきた、
嫌な気持ち、苦しい気持ち、
怯える気持ち、失う気持ち
裏切られる気持ち、無視される気持ち。
噂で広がる気持ち。
痛みでしか無い気持ち、虐待される気持ち。

重く逃げ場の無い崖の上に
変わった、見えるのは
赤く染まった
赤潮のような海に死骸が浮いて泣き叫ぶ姿。

フリ-ジングの背中に風があたり、
少しずつ崖に近づく…、
崖の下には赤潮
足から引っかかっていた
小石が崖から、ポロポロと落ちる。
「さぁ闇の苦しみを知りなさい!」
どこからか声が聞こえ、
海に真っ逆様に
落ちる位置まで、風に背中をおされた。
フリ-ジングは、動く事も出来ず
体が縛られたかのように
勝手に動いているのを
受けていた。
『怖い…落ちる…』
崖の下にそのまま真っ逆様に
落ちていく…
加速する速さを感じながら
落ちていく、風を受けながら…
「お止めなさい!」
その声に、フリ-ジングが目を覚ました…。
「!?あれは夢?」
闇の中にまた戻されたかのように、目を覚ます。
「苦しむ必要はありません
もう安心して良いのですよ…
私がついていますから…
あなたの仲間は
わたしが避難させました…
闇の精霊よ…私の声が聞こえますか?
人々に憎しみをぶつけても
何も解決にはなりません、
苦しめる前にやれる事をしていくしかないのです…十分に苦しみを感じているはずです」
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