アッサムのミルクティー
初めて足を踏み入れたその道は、ルナの想像とは全く違っていた。
遊歩道には良く手入れされた小さな川が流れ、季節の花が植えられている。
今は早咲きのコスモスが風に揺れていた。
「もっと早くに知っていれば良かった」
そう思いながら足を進めると、小さな喫茶店があることに気が付いた。
レンガ作りの小さな建物に、これもまた小さな小さな看板が出ている。
これなら、注意していないと見過ごしてしまうかもしれない。
でも一瞬後に、すぐそんな考えは間違いだということに気が付いた。
窓にかかったレースのカーテンからもれる、暖かな光。
オーブンで何かを焼いているのだろうか、バターの焦げる良い香りが鼻の奥をくすぐる。
普段は帰宅途中に寄り道などしないルナだが、好奇心が入り口のドアに手をかけたがっている欲求を押さえることはできなかった。
遊歩道には良く手入れされた小さな川が流れ、季節の花が植えられている。
今は早咲きのコスモスが風に揺れていた。
「もっと早くに知っていれば良かった」
そう思いながら足を進めると、小さな喫茶店があることに気が付いた。
レンガ作りの小さな建物に、これもまた小さな小さな看板が出ている。
これなら、注意していないと見過ごしてしまうかもしれない。
でも一瞬後に、すぐそんな考えは間違いだということに気が付いた。
窓にかかったレースのカーテンからもれる、暖かな光。
オーブンで何かを焼いているのだろうか、バターの焦げる良い香りが鼻の奥をくすぐる。
普段は帰宅途中に寄り道などしないルナだが、好奇心が入り口のドアに手をかけたがっている欲求を押さえることはできなかった。