お姫様に焦がれて
ご対面
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(ど…どうしよう。あたしが起こしちゃったんだよね?)
固まったまま雪はパニック状態になる。
(しかも、この人誰……?3年生の先輩みたいなんだけど………。)
目線を彼の足元にやる。
この高校では、上靴のラインの色で学年が別れている。1年生の雪は青、2年生は赤、3年生は緑だ。
雪が目にしたのは、緑のラインが入った上靴だ。
「ねぇ。」
「!?」
下に視線を向けていたら、不意に話しかけられて思わずそのまま、彼の方を見てしまった。
すると雪は息を呑んだ。
彼は、髪の色こそピンク色なものの、ふんわりしたパーマがかっていて、目もぱっちりとした二重でぱっとみた感じでは可愛らしい印象を与えるものの、どこか中性的な雰囲気を感じさせるような面持ちだった。
「ねぇ。」
「――っは、はぃ…。」
彼の様子を観察していた雪は呼ばれて2回目で返事をしていなかったことに気づきあわてて返事をした。
(ど…どうしよう。あたしが起こしちゃったんだよね?)
固まったまま雪はパニック状態になる。
(しかも、この人誰……?3年生の先輩みたいなんだけど………。)
目線を彼の足元にやる。
この高校では、上靴のラインの色で学年が別れている。1年生の雪は青、2年生は赤、3年生は緑だ。
雪が目にしたのは、緑のラインが入った上靴だ。
「ねぇ。」
「!?」
下に視線を向けていたら、不意に話しかけられて思わずそのまま、彼の方を見てしまった。
すると雪は息を呑んだ。
彼は、髪の色こそピンク色なものの、ふんわりしたパーマがかっていて、目もぱっちりとした二重でぱっとみた感じでは可愛らしい印象を与えるものの、どこか中性的な雰囲気を感じさせるような面持ちだった。
「ねぇ。」
「――っは、はぃ…。」
彼の様子を観察していた雪は呼ばれて2回目で返事をしていなかったことに気づきあわてて返事をした。