だから君に歌を
「愛されちゃってるねー。亜紀ちゃんは」
「うるさいっすよ細川さん」
慎太郎は細川とかいうカメラマンに対して嫌がるという体裁を取りつつも、
どこかまんざらでもないという様子だった。
「本当仲良いよな、君ら姉弟は。いいなー、俺も美人なお姉ちゃん欲しかった。亜紀ちゃん嫁にくんない?」
「却下」
「ええー!即答かよ!」
「悪いけど、姉ちゃんの相手は俺が許した奴じゃないと駄目なんで」
なんだ、こいつ。
目の前で繰り広げられる異常な会話に千夏は胸が悪くなった。
馬鹿じゃないの。
姉貴のこと、そんな風に、よくもまあ恥ずかしげもなく…。
気持ち悪い。
嫌だ。
こいつ、何か…すごく、嫌。
「うるさいっすよ細川さん」
慎太郎は細川とかいうカメラマンに対して嫌がるという体裁を取りつつも、
どこかまんざらでもないという様子だった。
「本当仲良いよな、君ら姉弟は。いいなー、俺も美人なお姉ちゃん欲しかった。亜紀ちゃん嫁にくんない?」
「却下」
「ええー!即答かよ!」
「悪いけど、姉ちゃんの相手は俺が許した奴じゃないと駄目なんで」
なんだ、こいつ。
目の前で繰り広げられる異常な会話に千夏は胸が悪くなった。
馬鹿じゃないの。
姉貴のこと、そんな風に、よくもまあ恥ずかしげもなく…。
気持ち悪い。
嫌だ。
こいつ、何か…すごく、嫌。